公益財団法人 西宮市大谷記念美術館/四季折々の草花が美しい日本庭園のある美術館です

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美教育普及
2023年度 開催のワークショップ/講演会・講座 報告
2024.02.10
ワークショップ「日本画を見る」

講師の日本画家や展覧会担当学芸員と対話しながら、和室に飾って、画材に注目して、様々な視点で日本画をじっくり鑑賞しました。

【日時】2024年2月10日(土)午後1時30分〜3時30分
【講師】山下和也氏(日本画家)
【対象小学4年生以上
【参加人数】11名

【当日の様子】
最初に、緑爽庵にて講師の山下さんが所持されている岩絵具やその原材料である鉱物、胡粉と貝殻、墨、膠、筆・刷毛、和紙など、日本画に用いる画材について説明をうけました。普段目にすることの無い珍しい画材の数々に、参加者の皆さんから山下さんへ質問が次々にあがりました。
画材について少し詳しくなったところで、床の間に掛け軸を掛けて全員で鑑賞しました。床の間で見ると、展示室のガラスケースごしに見る作品とはまた違った趣があります。展覧会担当学芸員からは、描かれた画題、作品の中の季節、作者について、山下さんからは作者の技が光る描き方の工夫についてなどのお話しがありました。じっくり見ていくと、細部まで工夫が施され、一幅の掛け軸の中に多くの情報が凝縮されていることを感じていただきました。
展示室に場所を移し、展覧会担当学芸員と山下さんそれぞれの皆さんと一緒に鑑賞したい作品を紹介し、作品や作者にまつわるエピソードを交えつつ、参加者の皆さんと対話しながら作品を見て回りました。参加者の皆さんには作品を鑑賞して気付いたことや、抱いた印象などを語っていただきました。山下さんからは作品に使用されている画材についてなど、画家ならではの視点でのお話もあり、皆さんは熱心に聞き入っていました。
ワークショップの最後は山下さんの作品を全員で鑑賞し、日本画の奥深さ、表現の多様性を堪能していただいた2時間となりました。



2023.11.23
坐禅体験 in 美術館「画人たちの仏教絵画 ―如春斎再び!―」展関連イベント 

美術館にある緑爽庵の座敷で坐禅体験を行いました。

【日時】11月23日(木・祝)①午前10時30分~11時10分 ②午後1時30分〜2時10分
【講師】宇野宗湛氏(茂松寺住職)
【対象】①親子(高校生までの子とその親) ②大学生以上
【参加人数】23名

【当日の様子】
「画人たちの仏教絵画 ―如春斎再び!―」で勝部如春斎《三十三観音図》をはじめ多くの作品をご出品いただいた西宮の茂松寺のご住職・宇野宗湛氏によるご指導のもと、坐禅を体験していただきました。
最初に坐禅の時の姿勢や目線、心の持ちようなどをご説明いただけたおかげで、坐禅が初めての方もリラックスして取り組んでいました。
坐禅自体は15分という短時間ではありましたが、希望者には宇野住職から警策で肩の辺りを叩いていただくなど、本格的な体験をしていただきました。静かな和室での坐禅体験は、日常の喧騒から離れた落ち着いた時間を過ごすことが出来たようで、坐禅後はみなさんスッキリした気持ちになられたようです。参加された方からは「心がスッキリした」「呼吸だけに集中して、何も考えない時間を過ごすことは、日常ではほとんどできない体験でよかったです」といったお言葉を頂戴しました。初めて坐禅を体験した小学生からも「もう1回やりたい」という声が上がりました。
また、参加者の皆さんには緑爽庵やそこから見えるお庭の景色も好評で、「この和室を使ったイベントをまた開催して欲しい」といったご意見も寄せられました。

坐禅後は、宇野住職より日常生活における禅の教えや、特別にご用意いただいた達磨の掛け軸などについてお話いただき、禅を身近に感じたところで体験は終了となりました。
普段当館で開催するイベントとは少し違った坐禅体験、仏画の展覧会ならではの関連イベントとなりました。



2023.11.12
講演会「三十三観音の変異」「画人たちの仏教絵画 ―如春斎再び!―」展関連イベント 

【実施日】11月12日(日)午後2時〜3時30分
【講 師】五十嵐 公一 氏(大阪芸術大学教授)



2023.10.09
ワークショップキット「切り絵でモビールを作ろう」「2023イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」関連イベント

入選作家のさぶさちえさんが考案したワークショップ。ワークショップキットを購入し、お家で制作を楽しんでいただくワークショップです。切り絵の技法を用いて「森」をテーマにしたモビールを作っていただきました。

【実施日】2023イタリア・ボローニャ国際絵本原画展会期中
【講 師】さぶさちえ氏(2023イタリア・ボローニャ国際絵本原画展入選者)
【対 象】どなたでも
【参加人数】59組
【ワークショップの様子はこちら



2023.09.10
ワークショップ「さぶさちえさんと一緒に切り絵でモビールを作ろう」「2023イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」関連イベント

ワークショップキット「切り絵でモビールを作ろう」を考案したさぶさちえさんと一緒に、キットを使ってモビールを作りました。

【日時】9月10日(日)午後2時~4時
【講師】さぶさちえ 氏(2023イタリア・ボローニャ国際絵本原画展入選者)
【対象】小学生以上
【参加人数】18名
【当日の様子はこちら



2023.09.03
講演会「イタリアを始めとした世界の絵本の紹介」「2023イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」関連イベント

【実施日】9月3日(日)午後2時〜3時30分
【講 師】四方 実 氏(チェルビアット絵本店 店主)



2023.07.28
「美味しい」お話 「”ボタニカル”香り彩る   イギリス酒文化とカクテルの世界」「英国キュー王立植物園 おいしい ボタニカル・アート 食を彩る植物の物語」関連イベント 

【実施日】2023年7月2日(日)午後2時〜3時
【講 師】森﨑和哉氏(サヴォイ オマージュ オーナーバーテンダー)



2023.07.28
「美味しい」お話 「英国紅茶とフランス紅茶   フレーバードティーの魅力発見!」「英国キュー王立植物園 おいしい ボタニカル・アート 食を彩る植物の物語」関連イベント 

【実施日】2023年6月25日(日)午後2時〜3時
【講 師】西田万智子氏(Honé Thé主宰)



2023.07.28
ワークショップ「ハーブ&スパイスの香り体験と ミニブーケ作り」「英国キュー王立植物園 おいしい ボタニカル・アート 食を彩る植物の物語」関連イベント 

西宮市北山緑化植物園の方を講師にお招きし、展示中の作品に描かれている植物の実物をよく観察し、触ったり、香りを嗅ぐなどの体験をしました。

【日時】6月17日(土)午前10時30分~11時30分
【講師】西宮市北山緑化植物園職員
【対象】小学生以上
【参加人数】16名

【当日の様子】
西宮市北山緑化植物園の方ご協力のもと、ワークショップを行いました。
「おいしいボタニカル・アート展」ではハーブやスパイスを描いた多数の植物画が出品されています。ワークショップでは、描かれた植物の香りや手触りなどを体感していただきました。今回は特別に、植物園で栽培されている植物をご提供いただきました。ミントの爽やかな香りやコリアンダーの実のクセのある香りを参加者の皆さんは楽しんでいました。
植物を嗅覚や触覚で楽しんだ後は、講師である植物園のスタッフの方から植物の特性や効能について、お話いただきました。お話を参考にしながら植物を観察して気付いたことをワークシートにメモし、乾燥させた植物を貼り付けて、自分だけの標本を作成しました。

その後は、月桂樹やローズマリーを使ったミニブーケ作りと、ローズマリーのリース作りを行いました。食べるだけじゃないハーブ&スパイスの活用方法を知っていただきました。ご自宅でも植物のいい香りを楽しんでいただけるミニブーケとリースは大好評でした。



2023.07.28
講演会「文学とアートから見るイギリスの食事」「英国キュー王立植物園 おいしい ボタニカル・アート 食を彩る植物の物語」関連イベント 

【実施日】2023年6月11日(日)午後2時〜3時
【講 師】小林晶子氏(SOMPO美術館上席学芸員)



2023.05.08
ワークショップ「油絵具を手作りしよう!」「生誕100年 秦森康屯展」関連イベント

絵具の材料や歴史についてのお話を聞いた後、ウルトラマリンブルー色の油絵具を手作りしました。

【実施日】5月6日(土)午後2時〜16時
【講 師】宮本彰典氏(ホルベイン画材株式会社スタッフ)
【対 象】中学生以上
【参加人数】10名

【当日の様子】

ホルベイン画材株式会社さんご協力のもと、ウルトラマリンブルー色の油絵具を手作りしました。

絵具やオイルについてのレクチャーでは「そもそも絵具ってなに?」という解説に始まり、絵具の材料として用いられているウルトラマリンブルーの原石や赤色染料の原材料のコチニールなど、現物資料を見たり触ったり実験したりしながら、絵具の素材について知っていただきました。

絵具作りでは2人1組になって、ウルトラマリンブルーの粉末とオイルを混ぜ合わせ、練っていただきました。昔から絵具作りで用いられていたガラス製の練り棒と練り板を使って練り合わせる作業は、見た目以上に力が必要です。それぞれ協力し合いながら、ひたすら絵具になるよう練り続けました。「今はチューブの絵具を簡単に買うことが出来るけれど、昔の人は絵を描く度この作業を行っていたのですね…」といった絵具作りの大変さを皆さんしみじみ実感されていました。

練り上がった絵具はチューブに入れて完成!「この絵具で何を描こうかな~」と楽しそうに想像をしながら、チューブに詰められる参加者の皆さんの姿が印象的なワークショップとなりました。



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