公益財団法人 西宮市大谷記念美術館/四季折々の草花が美しい日本庭園のある美術館です

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展覧会/イベント
当館所蔵 5人の具体作家展
2025年5月31日(土)〜7月27日(日)
元永定正《65-1》1965年
元永定正
《65-1》1965年
1954年、兵庫県芦屋市に住んでいた画家吉原治良(1905〜1972)をリーダーとして具体美術協会(具体)が結成されました。吉原のもとには多くの若手美術家が集まり、既成概念に囚われない作品を次々と生み出しました。具体の独創的で前衛的な活動は、国内外で高く評価されています。当館では、かつて具体の会員であった正延正俊、元永定正、白髪一雄、村上三郎、松谷武判の作品を収蔵しています。
西宮市では戦前から多くの芸術家が活動しており、さまざまな文化が育まれてきました。村上が所属していた関西学院大学の絵画部弦月会や、元永と松谷が通っていた西宮市民美術教室は、画力の研鑽の場としてだけではなく、画家との交流の場としても機能しており、具体の会員となる以前の彼らに大きな影響を与えました。
西宮市は具体発祥の地である芦屋市に隣接しており、具体の中期以降の活動拠点となる大阪中之島に設立されたグタイピナコテカへも交通の便が良い地域でした。具体の会員の大半は京阪神に住んでおり、中には西宮市に住居を構えていた者もいました。正延、元永、村上、松谷はそのうちの一人です。
具体が解散した1972年以降も5人は作家として活動を続けました。元永は2002年、松谷は2000年と2015年に当館で個展を開催しました。それらの展覧会に出品された作品のうち一部は当館に寄贈されています。また、白髪は1977年に西宮市に住んでいた落語家二代目露の五郎兵衛との対談をきっかけに作品を制作し、その作品は露のの没後当館に収蔵されました。
本展では、日本の現代美術史に大きな足跡を残した具体の作家5人の作品を、西宮や当館とのエピソードを交えながら紹介します。


<出品作家>
正延正俊(1911〜1995)
元永定正(1922〜2011)
白髪一雄(1924〜2008)
村上三郎(1925〜1996)
松谷武判(1937〜)


主  催
公益財団法人 西宮市大谷記念美術館
後  援
西宮市、西宮市教育委員会
正延正俊《作品》1971年
正延正俊
《作品》1971年
白髪一雄《男幽霊之図》1977年
白髪一雄
《男幽霊之図》1977年
村上三郎《作品》1962年
村上三郎
《作品》1962年
松谷武判《円98-3》1998年
松谷武判
《円98-3》1998年
会期
2025年5月31日(土)〜7月27日(日)
休館日
水曜日
開館時間
午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料
同時開催の「野球とデザイン デザインで辿る阪神タイガース」展のチケットと共通


具体フィールドミュージアム
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