
おそらくインドの画家《コショウ》 1810年頃
キュー王立植物園蔵 ⓒ RBG KEW
英国キュー王立植物園は18世紀にケープル卿が熱帯植物を集めて作った庭園として始まりました。ロンドン南西部のテムズ河畔に位置し132ヘクタール(甲子園球場約34個分)の広大な敷地を有する植物園です。また22万点を超える世界最大級のボタニカル・アートのコレクションを所蔵していることでも有名です。ボタニカル・アートの起源は有用な薬草を見分けるために植物を調べ図化したことにあると言われ、古代ギリシャでは薬草をまとめた本草書『薬物誌』が編集されました。その後、植物画は医学的な実用書から美術的な鑑賞としてのボタニカル・アートへと発展していきました。
人間にとって欠かすことのできない「食」をテーマに、英国キュー王立植物園の協力のもと「おいしいボタニカル・アート」展を開催します。17世紀初頭の大航海時代より貿易大国として発展したイギリスは、世界中からその土地に由来する植物や香辛料などを持ち帰りました。本展ではイギリスの歴史や文化を、野菜や果物はもちろん、ハーブやスパイス、さらにはアルコール類など様々な食材を植物にまつわる物語とともに紹介します。
- 主 催
- 公益財団法人 西宮市大谷記念美術館
- 後 援
- ブリティッシュ・カウンシル、西宮市、西宮市教育委員会
- 特別協力
- 英国キュー王立植物園
- 協 力
- 日本航空
- 企画協力
- ブレーントラスト