「西宮市大谷記念美術館」は1972年11月3日に開館し、今年で開館50周年を迎えました。まさにその時期から、全国各地に美術館が開館し、多くの人々が美術への渇望を抱き、美術館へと向かいました。豊かさの中で美術が求められ、美術鑑賞が日々の暮らしの中に溶け込んでいったのです。
一方、現代美術もまた、様々な展開を見せていました。美術とは何かを根本的に問い直し、物質そのものよりも観念を重んじる傾向が、1970年代にも続いていきます。そしてその作品の主題や制作方法は、敏感に時代を映し出しています。
本展では、1972年に制作された主に関西の現代美術作品を、〈「1972年」という時代〉〈「1972京都ビエンナーレ」と関西のアートシーン〉〈具体美術協会の変遷〉〈現代美術の点景〉〈版画の躍進〉の5つのテーマに沿って紹介します。「美術館」はどのような時代に開館したのでしょうか。
さあ、1972年の美術の世界へと旅立ちましょう。
同時開催 [小企画]大谷竹次郎とコレクション
当館は「大谷記念」の名のとおり、当地に居住していた実業家大谷竹次郎氏の美術作品、土地建物の寄贈により設立されました。50年に渡って親しまれてきた大谷竹次郎コレクションの真髄を紹介いたします。
「おかげさまで50周年」企画
○毎日先着30名様に、本展オリジナルのドリップバックコーヒープレゼント!
○美術館と同い年の1972年生まれの方は入館無料!(要証明書呈示)
○開館記念日の11月3日(木・祝)は無料開館!
- 主 催
- 公益財団法人 西宮市大谷記念美術館
- 後 援
- 西宮市、西宮市教育委員会
- 助 成
- 公益財団法人 花王芸術・科学財団、芸術文化振興基金、公益財団法人神戸文化支援基金
- 協 力
- 国立国際美術館