「西宮市大谷記念美術館の〈展覧会とコレクション〉2 ひろがる美術館ヒストリー」を開催いたします。
美術作品を展示して展覧会を開催すること、作品を収集保存することは美術館の大きな役割です。そして、この二つの役割は深く関係し合っています。展覧会を機に作品を購入、または寄贈を受けて作品を収集することもあれば、まとまった作品の寄贈を受けて展覧会を開催することもあります。
2018年に開催した前回の「ひもとく美術館ヒストリー」では、1972年の開館当初から2000年代初め頃までの展覧会を取り上げ、近代絵画をコレクションの核とする当館が、西宮をはじめ阪神間で活躍した作家たちの展覧会を積極的に開催し、新たな作品収蔵へとつなげていった経緯を紹介しました。
第2弾となる今回の「ひろがる美術館ヒストリー」では、当館が1997年以降に企画・開催した現代美術作家の個展に焦点を当て、コレクション形成との関わりを検証します。そもそも現代美術の展覧会が企画されるようになったきっかけは、時代につれて、地元作家たちの表現が、従来の形式にとどまらない広がりを見せていたからです。このように始まった現代美術作品の収集は、西宮市大谷記念美術館のコレクションの幅を少しずつ広げていきました。その歩みを、16作家36点の作品を通してご紹介します。
出品作家 一覧
植松奎二・藤本由紀夫・松谷武判・渡辺信子・太田三郎・大久保英治・杉浦康益・塚脇淳・石原友明・パラモデル・川村悦子・正延正俊・元永定正・山口啓介・栗本夏樹・國府理
- 主 催
- 公益財団法人 西宮市大谷記念美術館
- 後 援
- 西宮市、西宮市教育委員会