《EARS OF THE ROOFTOP》藤本由紀夫
1990年 撮影:高嶋清俊
当館は2018年度に、4作家32点の寄贈を受けました。フランス近代絵画にはジャン=バティスト・カミーユ・コローとジャン・ジャック・エンネルの作品2点が新たにコレクションに加わりました。
今回収蔵した大石輝一の作品28点のうち25点は、大石が画家への道に本格的に歩み始めた20代の作品です。いずれも自らの画風を模索している段階の小さな油彩画ですが、大石が生涯傾倒したゴッホの影響をすでに感じさせるものもあり、これまで明らかにされてこなかった初期の大石の活動を考えるうえで貴重な作品です。
藤本由紀夫の《V.-3-BLUE》は、取り付けられたオルゴールを鑑賞者が回すことで成り立つ作品です。長らく画廊の屋上に展示されてきた《EARS OF THE ROOFTOP》を、当館では美術館のテラスに展示します。会期中には作者の協力のもと、市内の小学生とのプログラムのために特別な展示室を設けます。この特別な展示は3月7日(土)、21日(土)のみ一般公開いたします。
小企画として「須田剋太と西宮の仲間たち」を同時開催します。2020年は須田剋太の没後30年にあたる年です。現代美術懇談会で共に活躍した津高和一や今竹七郎、須田に師事した荒木高子など、須田と西宮にゆかりのある作家たちを紹介します。
- 主 催
- 公益財団法人 西宮市大谷記念美術館
- 後 援
- 西宮市、西宮市教育委員会