公益財団法人 西宮市大谷記念美術館/四季折々の草花が美しい日本庭園のある美術館です

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展覧会/イベント
生誕120年 山沢栄子 私の現代
2019年5月25日(土)〜7月28日(日)
What I am doing No.8 1980/プリント1986 大阪中之島美術館
What I am doing No.8
1980/プリント1986
大阪中之島美術館
山沢栄子は1899年大阪に生まれ、1920年代のアメリカで写真を学び、1930年代から半世紀以上にわたり、日本における女性写真家の草分けとして活躍しました。当初はポートレートの撮影を主な仕事としていましたが、晩年の1980年代には抽象絵画のような写真作品を制作する芸術家として知られていました。とりわけカラー写真による色鮮やかな作品群は、当時の日本では他に例を見ないものでした。「私の現代/What I am doing」と題して発表されたこのシリーズには、自身の過去の作品や写真機材を写し込んだ、きわめてコンセプチュアルな表現も含まれています。山沢は、1950年代から写真による造形の実験を重ねることで、このような独自の芸術表現に到達しました。
 生誕120年を記念した本展では、1970-80年代に手がけたカラーとモノクロによる抽象写真シリーズ<What I am doing>を中心に、抽象表現の原点を示す1960年代の写真集、戦前の活動を伝えるポートレートや関連資料など約140点を展示し、日本写真の流れとは異なる地平で創作を続けた芸術家の歩みを辿ります。

山沢栄子(1899-1995)
大阪に生まれる。1918年私立女子美術学校日本画科選科を卒業。1926年渡米し、カリフォルニア・スクール・オブ・ファインアーツで油絵を学ぶ。同時にアメリカ人写真家コンスエロ・カナガの助手となり、写真技術を習得。1929年帰国、1931年大阪に写真スタジオを開設し、ポートレート写真家として活躍。戦後は企業の広告写真などを手がけたのち、抽象写真の制作を始めた。1968年神戸に移り、1970-80年代に「私の現代」と題した個展を多数開催。1955年大阪府芸術賞、1977年日本写真協会功労賞、1980年神戸市文化賞を受賞。大阪中之島美術館、東京都写真美術館、川崎市市民ミュージアムなどに作品収蔵。

主  催
公益財団法人西宮市大谷記念美術館
後  援
西宮市、西宮市教育委員会、NHK神戸放送局
特別協力
大阪中之島美術館準備室、東京都写真美術館、サードギャラリーAya

本展は共同企画展として、下記会場に巡回します。
2019年11月12日(火)〜2020年1月26日(日)
東京都写真美術館
TEL.03-3280-0099
www.topmuseum.jp
What I am doing No.7 1980/プリント1986 大阪中之島美術館
What I am doing No.7
1980/プリント1986
大阪中之島美術館
アブストラクト青と赤 1960 写真集『遠近』(1962)より
アブストラクト青と赤
1960
写真集『遠近』(1962)より
会期
2019年5月25日(土)~7月28日(日)
休館日
水曜日
開館時間
午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料
一般800(600)円、高大生600(400)円、小中生400(200)円
*( )内は前売・20名以上の団体料金(いずれも税込価格)
*前売券はローソンLoppi(Lコード53172)で取り扱い、または当館受付にて販売
 ※前売券の販売は5月24日(金)まで
*西宮市在住65歳以上の方は一般料金の半額(要証明書呈示)
*ココロンカード・のびのびパスポート呈示の小中生は無料
*心身に障がいのある方及び介助者1名は無料(要手帳等呈示)
*割引付ちらしご持参の方は一般800円を700円に割引(複製不可)
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