川村悦子展−ありふれた季節 Etsuko Kawamura: Just Another Season

 自然への誠実なまなざしと卓越した油彩表現で知られる画家、川村悦子の個展を開催します。
 川村悦子は1953年滋賀県に生まれ、1980年京都市立芸術大学西洋画専攻科を修了。日本国際美術展、安井賞展などに出品し、克明な描写と虚実がからみあう作風が注目を集めました。さらに、1999年から取り組んでいる蓮を描いたシリーズでは、無地の背景に伸びやかな植物の姿を浮かび上がらせています。そして古今東西の名画に描かれている蓮というモチーフを探求する過程で、川村は屏風や襖絵を手がけ、日本の伝統的美意識への関心を深めていきました。
 日本人にとって、西洋的な絵画を描くことの可能性は、いったいどこに見出せるのか。多くの洋画家が自問してきたこの問いかけに、川村は今、自身の何気ない体験や身近な光景に向き合うことで、真摯に取り組もうとしています。本展では、代表作となっている蓮を描いたシリーズのほか、イタリアの古典絵画に取材した初期作品、東洋美術への接近を試みた屏風や掛軸、身近な草花に目を向けた近作群、そして「ありふれた季節」と題した新作のシリーズを一堂に集め、紹介します。

主催:西宮市大谷記念美術館
後援:西宮市、西宮市教育委員会
協力:思文閣

               
01
川村悦子《凱風−しろ》2010年(部分)

02    
川村悦子《白椿 I》2010年
                   

会期

2016年6月11日(土)〜7月31日(日)

休館日

水曜日

無料開館日

7月18日(月・祝)

開館時間

午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

入館料

一般500円/高大生300円/小中生200円
*20名以上の団体は各料金から100円割引
*西宮市在住65歳以上の方は一般料金の半額(要証明書呈示)
*ココロンカード・のびのびパスポートを呈示の小中生は無料
*心身に障害のある方及び介助者1名は無料(要手帳等呈示)

関連イベント

同時開催