美術館について

 公益財団法人西宮市大谷記念美術館は、西宮市が故大谷竹次郎氏(元昭和電極社長・現社名SECカーボン(株))より、土地建物、美術作品の寄贈を受け、そのコレクションを広く一般に公開するため、1972(昭和47)年11月に開館した美術館です。日本近代洋画、近代日本画、フランス近代絵画を中心とした当初のコレクションに加えて、阪神間を中心とする地元作家や版画の蒐集にもつとめ、現在では1000点以上の館蔵品を収蔵しています。
 日本の近代美術史に関わる展覧会をはじめとして、近年ますます人気を集める絵本原画の展示、ジャンルにとらわれない絵画以外の作品の展覧会、また、現代の動向を捉えるような新しい美術の紹介もおこなっています。
 1991(平成3)年1月に全面的な増改築工事を行い、現在の建物となりましたが、和風邸宅の良さはそのままに、エントランスロビーから流れる滝を楽しむことができ、水と緑の美しい庭園を持つ美術館として、多くの来館者に親しまれています。

沿革

1971(昭和46)年8月  大谷竹次郎氏より西宮市に対し、美術館建設のための寄付申込みを受ける
1972(昭和47)年3月  財団法人西宮市大谷記念美術館(仮称)設立準備委員会を開催
        11月  2日 美術館開館式
            開館記念展「大谷コレクション展」11月3日〜 1973年3月31日
1975(昭和50)年11月 博物館法による登録通知
1977(昭和52)年11月 新館ならびにアトリエの落成式
            新館・アトリエ落成記特別展「小磯良平展」
            11月27日〜12月20日
1982(昭和57)年5月  第36回神戸新聞社奨励賞を受賞
1989(昭和64/平成元)年5月 増改築工事に着工
1991(平成3)年1月  15日 増改築落成記念式
            落成記念特別展「画家たちの青春と留学」1月15日〜2月11日
1995(平成7)年1月  17日 兵庫県南部地震発生
            建物・設備・美術品等に多大の被害を受ける
            美術館は閉館とし、事業はすべて中止する
1996(平成8)年1月  17日 津高和一[追悼]展 1月17日〜3月3日
            企画展・常設展その他の事業を再開する
2012(平成24)年   開館40周年記念展で「現代美術」「洋画」「日本画」の主要コレクションを展示
2012(平成24)年9月 13日 累計入館者数300万人達成
2013(平成25)年4月 1日 公益財団法人に移行             

主なコレクション

クールベ
ギュスターヴ・クールベ「眠る草刈り女」1845年頃

クールベ
上村松園「蛍」1943年