西宮市制90周年記念  松谷武判の流れ MATSUTANI CURRENTS

 松谷武判(まつたに・たけさだ)は1937年大阪市に生まれ、のち西宮市に移ります。病気療養のため通常の進学や就職がままならなかった松谷は、西宮市展日本画部への入選を皮切りに、美術家としての道を歩み始めます。そして、近年国際的な再評価が進む関西の前衛美術グループ、具体美術協会に参加。リーダーの吉原治良の薫陶を受け、ボンドを用いたレリーフ状の絵画作品で頭角を現します。
 1966年には毎日美術コンクールでグランプリを受賞、フランス政府給費留学生として渡仏します。翌年からパリでS・W・ヘイターの版画工房アトリエ17に学び、数々の国際版画展で受賞。しかし自己の芸術を再び見つめ直した松谷は、長大なロール紙に鉛筆の線を一本一本描き重ねていくドローイングへと至ります。今日では、ボンドのふくらみを鉛筆の黒で塗りつぶしていく手法が、美術家・松谷武判の代名詞ともなっています。
 松谷が、西宮とパリという二つの拠点を往復しながら続けてきた制作活動は稀有なものであり、それがきわめて独創的な作品を生み出す礎を築いたと言えるかもしれません。本展では、初期の日本画時代から、独自の表現を模索した具体時代、ヨーロッパでの地歩を築いた版画時代、黒の絵画と新作のインスタレーションまでを網羅し、洋の東西を超えて芸術の本質を見つめ続ける、松谷武判の創作の軌跡を紹介します。

主催:西宮市大谷記念美術館
後援:西宮市、西宮市教育委員会
協力:Hauser & Wirth

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《作品-66 生命》1966年 西宮市大谷記念美術館蔵               《白い円》1966年 宮城県美術館蔵  

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《波動 91-1-8》1991年 西宮市大谷記念美術館蔵            スタジオでの制作風景、2015年

会期

2015年10月10日(土)〜12月6日(日)

休館日

水曜日

無料開館日

11月3日(火・祝)

開館時間

午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

入館料

一般800円/高大生600円/小中生400円
*20名以上の団体は各料金から100円割引
*西宮市在住65歳以上の方は一般料金の半額(要証明書呈示)
*ココロンカード・のびのびパスポートを呈示の小中生は無料
*心身に障害のある方及び介助者1名は無料(要手帳等呈示)
*ちらし割引券持参の方は一般800円を700円に割引(複製不可)

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